エアコン使用時の電気代がかかる理由/節約する運転方法を7つ紹介

エアコン使用時の電気代がかかる理由/節約する運転方法を7つ紹介生活

こんにちは、しんしーです!

暑い夏,寒い冬,欠かせない電化製品といえばエアコンです。

エアコンは電気代の中で大半を占めると言われています。

「つけっぱなし」か「こまめに消す」どちらが良いのか?の論争があります。

エアコンはどのように使用すれば,電気代を安く(節約)することができるのか。

実際の電気使用量をもとに解説したいと思います。

内容
  • 電気代がかかるエアコンの運転
  • つけっぱなしと時間帯制限の電気使用量の比較
  • 電気代を安く(節約)する手段【7種類】

実際に使用しているエアコン:三菱電機の霧ヶ峰

賃貸マンションに元々設置されているエアコンを使用しています。

メーカー製造年能力
三菱電機2017年モデル2.8kW(10畳用)

比較的新しい標準的なモデル(スタンダードモデル)です。

さらに賃貸向けのモデルであるため,使える機能もシンプルになっています。

  • 冷房運転
  • 除湿運転
  • 暖房運転

基本的に3つの運転モードがあれば十分といえますが,送風運転があると嬉しいですね。

電気使用量を検証する期間

今回は,夏場のエアコン使用による電気使用量について検証したいと思います。

時期については,気象庁の東京で観測された過去4年間のデータから決めます。

7月8月9月
201828.3℃(32.7℃)28.1℃(32.5℃)22.9℃(26.6℃)
201924.1℃(27.5℃)28.4℃(32.8℃)25.1℃(29.4℃)
202024.3℃(27.7℃)29.1℃(34.1℃)24.2℃(28.1℃)
202125.9℃(30.3℃)27.4℃(31.6℃)20.7℃(23.7℃)
出典:気象庁 東京 日平均気温(日最高気温)

データから8月が平均・最高気温で見て暑そうに感じます。

検証する期間を8月の電気使用量で比較したいと思います。

電気代がかかるエアコンの運転

電気代がかかるエアコンの運転は3つあります。

  1. 運転開始時(運転中も含む)
  2. 設定温度と室内温度に大きな差がある
  3. 室外温度と室内温度に差がない(機種に依存)

それぞれの理由を解説します。

エアコンの運転開始時(運転中も含む)に電気代がかかる理由

エアコンは室内機と室外機で成り立っています。

電気代の大半(約9割)は室外機が占めています。

特に室外機の中にある「コンプレッサー(圧縮機)」が電力を消費します。

コンプレッサーは起動する際(運転開始時)に,たくさんの電力を消費して動かします。

エアコンは運転中でも,室内温度が設定温度になると,室外機の運転をやめます。つまりコンプレッサーを停止させます。

室内温度が設定温度になると,室外機の運転を停止する機能

室内温度が設定温度から離れると,室外機の運転を再開します。

運転中に実はコンプレッサーは停止し,勝手に再開しています。

エアコンが運転中に,室外機のプロペラファンが止まっていれば,コンプレッサーは停止しています。(大半の機種はそういう仕様になっています)

エアコンはつけっぱなしでも,勝手に(自動的に)こまめに消しているのと同じ運転になっているのです。

エアコンの設定温度と室内温度に大きな差がある場合に電気代がかかる理由

エアコンで空気を冷やしたり温めたりできるのは,熱の移動を利用したものです。

熱の移動

室内の暖かい空気から,室内機で熱を奪い,冷たい空気に変えます。

奪った熱は,室外機から排出されます。

夏の暑い時期に,室外機の前を通ると熱風を浴びる体験をしたことがないでしょうか?

室内の熱を室外機を介して,熱が排出されている証拠です。

暖房はこの逆の運転をして,冷たい空気を暖かい空気にしています。

室内温度を素早く設定温度にするには,エアコンが頑張って熱を奪う必要があります。

エアコンが頑張るには,たくさんの電力が必要になります。

外気温と設定温度に差があればあるほど,たくさんの電力が消費されます。

夏場の設定温度が28℃推奨されているのは電気代の節約

室内温度を23〜25℃に設定すると,温度を10℃下げるために電力が消費されます。

時間がかかれば,電気代もその分かかるので,28℃ぐらいに設定が推奨されています。

室内温度と室外温度に差があまりない場合に電気代がかかる理由

温度に差がない場合,設定温度になるまでの時間が短くなるため,あまり電力を消費しないと考えられます。

設定温度になるまでの時間は短くなるので,大きな差がある場合に比べると電力消費は小さくなります。

ここで思い出して頂きたいのは…

設定温度になりやすいということは,室外機が停止しやすいということです。

運転開始時に電力を使う,ということを説明しました。

見かけ上は運転中ですが,コンプレッサーが停止したり,起動したり繰り返します。

この時,電力をたくさん消費します。

また,標準モデル(スタンダードモデル)は,設定温度と室温が近い状態では電力を消費します。

中級機モデル(ミドルクラス)や高級機モデル(ハイエンドモデル)と使用する部品(コンプレッサー)が異なるのが理由です。

実際の電気使用量での比較(つけっぱなし,時間帯制限)

過去4年間の8月の電気使用量を比較してみました。

電気使用量【8月】運転方法状態
2018161kW時間帯制限出社
2019194kW時間帯制限出社
2020224kW時間帯制限在宅勤務
2021237kWつけっぱなし在宅勤務
過去4年間の実際の電気使用量

年々,電気使用量が増えている要因は2つです。

  • 平均気温・最高気温の上昇
  • 在宅勤務でおうち時間の増加

平均気温・最高気温の上昇に伴うエアコン使用時間の増加

生活スタイルによって,エアコンを使用する時間は人それぞれ異なります。

私の場合は,2018〜2019年までは会社に出勤していたため,朝の7時から夜の7時までの間は家に誰もいな時間ができます。

帰宅後から夜中の3時(切タイマーで設定)までしか使用していませんでした。

日によって,特に猛暑日は,切タイマーを使わない日もあったと記憶しています。

在宅勤務に伴うエアコン使用時間の増加

2020年以降は,在宅勤務でほとんど出社しなくなりました。

そのため,おうち時間が増えました。

今まで使用していなかった日中の時間帯が増えたので,電気使用量が増えています。

2020年は午後からエアコンを使用していましたが,2021年は1度も消さず,ずっとつけっぱなしにしました。(2週間くらいはつけっぱなしだったと思います)

電気使用量で比較すると,大きな差は見られませんでした。

部屋の間取りやエアコン,立地,気温など様々な条件によって変わるため,差が出ない場合や大きく出る場合があります。

つけっぱなしが良い,こまめに消す方が良い,といった情報を鵜呑みにするのは注意が必要です。

エアコン使用時の電気代を節約(安く)する方法

7つ紹介したいと思います。

エアコンを新しくする:★★★★★

可能であれば,中級機モデルあたりが一番良いと考えています。

価格を抑えるためには,標準モデル(スタンダードモデル)が良いと思います。

さらにエアコンの能力帯でも価格が異なります。

10畳あるから10畳用(2.8kw)にする必要はありません。

むしろ6畳用(2.2kW)でも問題ありませんが,サーキュレータと合わせ技が必要です。

買い替えの目安は,経年劣化と部品保管期間を考慮して10年と言われます。製品製のは年々向上していること,使用時間が増えていることを加味すると,私は7年くらいが良いと考えます。

10年過ぎると,万が一故障しても,修理する部品がない場合があります。

設定温度を見直す:★★☆☆☆

設定温度はすぐに取り掛かれます。

夏場は27〜28℃ぐらいに設定すると外気温との差が小さく,不快になりにくい室温です。

冬場は20〜22℃くらいに設定すると外気温との差を抑え,冷えにくい室温にすることができます。

ポイントは外気温と設定温度の差を意識することです。

冷房運転と除湿運転を使い分ける:★★★☆☆

外気温が高い時は,冷房運転が効率が良いです。

冷房運転は2つの作用があります。

  • 室温を下げる
  • 湿度を下げる

外気温と室温に差がなく,湿度が高い時は除湿運転が効率が良いです。

除湿運転は湿度を下げる作用があり,室温によらず湿度で制御されます。

これにより,運転中の停止を回避できると考えています。

2021年のつけっぱなしは,実際に冷房と除湿を切り分けて運転しました。

日中は冷房,夜から就寝時を除湿にしていました。(除湿は弱/強が選択できたので弱を設定)

このため2020年と2021年の電気使用量に差が大きく出なかったのかもしれません。

送風運転(サーキュレータ)を利用する:★★☆☆☆

冷えすぎた室内の空気を,エアコンの送風運転(またはサーキュレータや扇風機)を利用して循環させます。

使用しているエアコンには送風運転がありませんでした。

この場合は,冷房運転にした状態で,設定温度を最大温度にします。

私の場合は,冷房運転で31℃に設定しました。

これによって擬似的に送風運転にすることができます。

送風運転は冷房運転に比べると,電気代が抑えられるため,中〜強風に設定して冷えた空気を循環させます。

気温が上がり途中の午前中には効果があると考えます。

外気(日差し)を遮断する:★★★★☆

夏場であれば、カーテンは遮光、遮熱機能が備わっているといいと思います。

日照時間も長いため、日光を遮る事で部屋の空気を温めないようにします。

また,窓ガラスにも工夫することができます。

どちらもネットやホームセンターなどで購入できます。

冬場の日中はカーテンを全開にして、日光による輻射熱で部屋の空気を温めます。

空気が温まるので暖房のサポートになります。

冬場は冷気が足元から来るため、カーテンはなるべく床につく長さがいいです。

室外機の日よけ:★☆☆☆☆

節電効果は多少あると思います。

節電効果よりは,室外機の基板が熱で故障するのを防ぐ役割が大きいです。

日よけを使用する際は,室外機の前方や後方に必ず隙間が空くように設置しましょう。

隙間がないと運転効率が悪化するため,電力を消費してしまい電気代が高くなってしまいます。

フィルタの掃除:★★★☆☆

フィルタが目詰まりすると,室内の空気が循環しにくくなります。

そのため,空気の熱を奪うことができなくなります。

エアコンが思った以上に設定温度にならないので,無駄に頑張ってしまいます。

結果として,電力を消費してしまい電気代が高くなってしまいます。

ほこりの詰まり方にもよりますが,2〜3週間に一度確認すると良いと思います。

まとめ

エアコンの節電には絶対の方法はないです。

住宅性能やエアコン性能、動作環境条件など人それぞれ異なるからです。

その中でも共通してできることを7つ紹介しました。

  • エアコンを新しくする:★★★★★
  • 設定温度を見直す:★★☆☆☆
  • 冷房運転と除湿運転を使い分ける:★★★☆☆
  • 送風運転(サーキュレータ)を利用する:★★☆☆☆
  • 外気(日差し)を遮断する:★★★★☆
  • 室外機の日よけ:★☆☆☆☆
  • フィルタの掃除:★★★☆☆

エアコンは今はなくてはならない家電のひとつです。

できる範囲で節電しながら,快適な空間を作りましょう!

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