SBI証券と楽天証券は一体どちらが良いのか?そういった疑問がよく見受けられます.
私はどちらを選ぶではなく,両方を使う事を選びました.
私は勝手にそれぞれで投信積立をすることを,ハイブリッド投信積立と呼んでいます.
なぜ2つの証券口座を使うのか?理由は2つあります.
- 楽天経済圏を活用したいから
- 米ドル為替の手数料を抑えたいから
証券口座の使い分けなどについて,実際の利用を交えてご紹介します.
無理のない楽天経済圏の活用
楽天証券で投資信託の購入条件を満たすと,楽天市場で利用できるSPUの倍率が0.5倍加算されます.
楽天経済圏を活用するためには,このSPUの倍率を無理のない範囲で上げることが重要です.
楽天証券で投資信託のクレカ積立をする
投資信託をクレカ積立する事で,意識しなくても毎月SPU条件を達成する事ができます.
SPUの条件は3つあります.
- 月合計30000円以上の投資信託を購入
- 楽天ポイントを1ポイント以上利用(楽天ポイントコース)
- 楽天証券の口座と楽天銀行の口座でマネーブリッジ
長期運用を目的として積み立てるため,私は楽天証券でつみたてNISAの口座を利用しています.
つみたてNISAは非課税枠が設けられているため,特定口座よりも税制面でメリットがあります.
デメリットは非課税枠の上限が設けられているくらいで,SPUの条件には特に問題なく満たすことができます.
必然と楽天銀行の預金金利がアップする
先ほどのSPUの条件を満たすためには,楽天証券の口座と楽天銀行の口座でマネーブリッジする必要がありました.
すなわち,条件を満たすためには楽天銀行を持つことが必須になります.
楽天経済圏を活用するのであれば,楽天カードと楽天銀行の口座はすでに持っていると思います.
このマネーブリッジは,SPUの条件を満たすだけでなく,預金金利をアップする重要な役割があります.
マネーブリッジにより,預金金利が以下のようになります.
預金残高 | 金利 |
---|---|
300万円を超える分 | 0.04% |
300万円以下 | 0.1% |
米ドル為替の手数料を極力抑える
楽天証券で米国株式の購入条件を満たすと,楽天市場で利用できるSPUの倍率が0.5倍加算されます.
しかし,為替手数料がSBI証券よりも高いため,米国株式はSBI証券で買付することにしました.
SBI証券で米国株式を買付する
米国株式を買付するマイルールを決めています.
これは必ずしも正しいと言うルールではありませんが,周りに流されず無理のない買付をするために決めています.
マイルールは,決済を外貨(米ドル)にすることです.
理由は2つあります.
- 米国株式は為替の影響を受けるため
- 円貨決済は為替手数料が高くなるため
もちろん円貨で決済できますが,その場合は手数料が高くなります.
米ドルの買付は住信SBIネット銀行を利用
SBI証券で米国株式を外貨(米ドル)で決済するためには,外貨入金できる必要があります.
それを可能にするためには,住信SBIネット銀行が必要となります.
住信SBIネット銀行での米ドルの為替手数料は1ドルあたり0.04円となります.さらに外貨積立にした場合は,半分の0.02円になります.
SBI証券で米国株式を円貨決済した際,為替手数料は1ドルあたり0.25円です.およそ6倍手数料がかかります.
外貨積立は為替手数料が1番低いですが,円安の場合に買付ける米ドルが少なくなります.
そのため,私はドル円の価格を見ながら,1ドル110円を基準として買い付けるようにしています.
各社証券・銀行のサービス比較
各社サービスを比較しながら,私の使い分けを紹介します.
クレカ投信積立でたまるポイント
楽天証券×楽天カード | SBI証券×三井住友カード | SBI証券×東急カード |
---|---|---|
手数料0.4%以上のファンドは1% | 通常カードの積立で0.5% | 条件に応じて最大3% |
手数料0.4%未満のファンドは0.2% | ゴールドカードの積立で1% | |
楽天キャッシュでの積立で0.5% | プラチナカードの積立で2% |
楽天証券の詳しい内容は下記を参照ください.
SBI証券の内容は下記の記事を参照ください.
楽天証券でつみたてNISA口座を持ち,毎月3万円でSPU条件を満たします.
現在保有している投資信託の手数料は,とても低くクレカ積立より楽天キャッシュの方が還元率が高くなります.
そのため,今後は楽天キャッシュに移行する予定です.
積立額を増やす場合は,楽天キャッシュ分の5万円を超える分について,クレカの0.2%よりも還元率が高いSBI証券を利用すると良いかもしれません.
私は5万円を待たずに3万円を超える分は,SBI証券での投資信託の積立額を増やす方針にしています.
その理由については次で説明します.
投資信託の保有残高でたまるポイント
楽天証券 | |
---|---|
初めて残高が到達した場合に10〜500ポイント | 通常銘柄の残高1000万円未満は0.1% |
合計で2090ポイント | 通常銘柄の残高1000万円以上は0.2% |
※1度きりしかもらえない | SBI・V・シリーズの残高に0.022% |
楽天証券は2022年4月から条件が変わりました.変更により投資信託の残高が“初めて条件に達した場合のみ”ポイントが付与されます.
一方で,SBI証券は保有残高に応じて毎月ポイントが付与されます.
私は元々SBI証券を利用して投資信託を積み立てていました.楽天証券を利用し始めても継続して積み立てています.
SBI証券で投資信託の保有残高が増えるほど,毎月付与されるポイントが増えます.
そのため,楽天証券でSPUの条件を達成できた後は,SBI証券を優先して投資信託の積立額を増やします.
銀行の円貨預金金利
楽天銀行×楽天証券 | 住信SBIネット銀行×SBI証券 |
---|---|
300万円を超えた分は0.04% | 普通預金は0.001% |
300万円以下は0.1% | ハイブリッド預金は0.01% |
楽天銀行の預金金利に条件があるが,住信SBIネット銀行よりも金利が高いです.
そのため,優先的に楽天銀行に預けるようにしています.
住信SBIネット銀行で米ドルを購入する場合は,SBI証券の口座を経由してハイブリッド預金にお金を移します.
証券口座へのリアルタイム入金で手数料無料で入金することができます.
米ドルの為替手数料
楽天証券・楽天銀行 | SBI証券 | 住信SBIネット銀行 |
---|---|---|
1ドルあたり25銭(0.25円) | 1ドルあたり25銭(0.25円) | 1ドルあたり4銭(0.04円) |
例えば1株あたり100ドルとします,わかりやすく1ドル100円とします.楽天証券で1株買うためにかかる為替手数料は25円となります.
米国株式の購入時には,為替手数料以外にも約定手数料がかかります.
楽天証券もSBI証券も,税込で0.495%が買付金額にかかってきます.
つまり1株買うためには100.495ドルかかります.これを円に換算すると10049.5円,約定手数料が49.5円かかることがわかります.
約定手数料49.5円の半分ほどの為替手数料25円が手数料としてかかってきます.
この手数料を減らすために住信SBIネット銀行を利用します.
先ほどと同じ条件であれば,為替手数料を25円から4円にすることができます.
もちろん使い分けせず,買付をシンプルにするために円貨決済してもいいと思います.
まとめ
私は楽天証券とSBI証券を使い分けながらそれぞれを利用しています.
- 楽天証券のつみたてNISAでSPU条件達成
- SBI証券でも投信積立を三井住友カードで継続
- 米国株式はSBI証券で買付るため住信SBIネット銀行を活用
口座開設や口座の保有にお金はかからないので,迷っていればどちらも開設して良いと思います.
楽天経済圏を利用しない場合は,楽天証券である必要もないです.SBI証券の利用も1つの手段です.
各社サービスの内容が変更されます(改良もあれば改悪もある).複数持つメリットは変化に対して柔軟に対応できることと考えています.
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