資産を増やすための方法として、「節約・投資・収入」の3つがよく挙げられます。
この中でも、最もインパクトが大きいのが「収入を増やすこと」です。
節約には限界があり、投資は元本が必要です。
一方で、収入は“環境を変える”ことで大きく伸ばすことができます。私自身、2回の転職を通じて年収を合計250万円上げることができました。
しかし、1回目はうまくいかず、2回目で大きく改善しています。
この記事では、その経験から違いと考え方を解説します。
私は30代後半の制御ソフトウェアエンジニアです。転職前は電気機器関連の業界、同業界を経て、現在は輸送機器関連の業界で働いています。
年収アップを狙った転職は現実的に可能なのか?
私も最初は、そんな簡単に上がるものなのか?と半信半疑でした。もちろん新しい会社で上手くやっていけるのか?といった不安もありました。家族がいれば、一人の問題ではなくなる場合もあります。パートナーへの説明・理解、安心させることは必要不可欠です。
転職1回目の時は、家を買うことを考えていなかったので、住宅ローンが組めるのか?という不安は、転職後に生じました。結果的には問題なく、ローン審査は通りました。今までの収入実績と転職先の業界がかけ離れていなければ、収入に大幅な差(下がる方)がないと判断される可能性があります。
こうした事もあり、転職=リスクだと思う人もいると思います。しかし、現職の昇給だけでは限界を感じると思います。だからこそ年収アップを目的に転職活動する必要があります。
2回の転職結果として、私の年収は250万円上がりました。
ただし、転職したから上がったのではなく、年収アップを前提に戦略を立てて転職活動した結果です。
転職前後の年収比較
1回目の転職(+50万円)
- 転職前の年収:約450万円
- 転職後の年収:約500万円
転職前は、貯金は数百万円くらいはありましたが、挙式代や新婚旅行にすべて消え、もちろん投資をする余裕はありませんでした。
転職後は少し余裕が出て、積立NISAを始めました。年間40万円を満額(月33333円だったと思います)で積立しても、気持ち的に少し余裕がありました。
この時はコロナ禍ということもあったので、お金を使うことがほとんどありませんでした。ただ、仕事がなくならないか心配はありました。
2回目の転職(+200万円)
- 転職前の年収:約550万円
- 転職後の年収:約750万円
1社目の会社より、2社目の方が1ヶ月ボーナスが多かったことと、昇給もあり1回目の転職後から約50万円上がりました。そこから転職でさらに上がりました。
転職後は投資はそこまで増やしていないものの、個別株を買ったり、趣味などに費やせるお金が増えました。
住宅ローンの返済や家計の収入も、今のところは不安要素がないです。
なぜ2回目の転職で年収200万円アップできたのか
私が年収アップのために意識したことは3つあります。
- 市場を見る
- 業界を選ぶ
- ポジションを選ぶ
市場を見る
社内評価ではなく、転職市場で評価されるスキルや経験を意識しました。
業界を選ぶ
同じ仕事でも業界によって給与水準は大きく異なります。将来性のある業界へ視野を広げました。
ポジションを選ぶ
仕事内容だけでなく、自分の経験を最も高く評価してもらえるポジションを探しました。
収入を増やすなら「社内」より「市場」を見るべき理由
多くの人は、収入を上げる手段として「昇格」や「社内評価の向上」を考えます。
しかし、これには限界があります。
社内での昇給は、既存の給与テーブルに基づいて決まるため、上昇幅が小さいことが多いです。
また、昇格には時間がかかり、労力に対してリターンが見合わないケースも少なくありません。賞与についても、予算が決まっているため、相対評価による配分であること、業績に左右されること、など、上げるのはなかなか難しいです。
一方で転職は、「市場価値」によって給与が決まります。
つまり、これまでの延長線ではなく、“今の自分の価値”で再評価される仕組みです。
収入を大きく伸ばしたい場合、環境を変えるという選択は非常に有効です。
【失敗】1回目の転職|量で勝負してしまった結果
1回目の転職では、同じ業界を選びました。
その結果、給与テーブル自体が大きく変わらず、年収は上がったものの(+50万ほど)伸び幅は限定的でした。
また、当時は社会人経験が5年程度で、話せる実績も限られていました。
そのため、明確な戦略を持たず、闇雲にエントリーと面接を繰り返していました。
結果として「転職疲れ」を起こし、判断力も鈍っていたと感じています。
この時は、“数をこなせば決まる”という誤った認識で動いていました。数をこなせば決まると言う考え方は、新卒採用のみで転職ではまた別という事を思い知りました。
【成功】2回目の転職|戦略で勝つ転職へ
2回目の転職では、業界を少しずらしつつ、これまでの10年間の経験をどう活かせるかを軸にしました。
エントリーはわずか2社に絞りましたが、結果として年収を大きく伸ばすことができました。(+200万ほど)
この違いは、「スキルを伝えたかどうか」ではなく、
“その会社でどう価値を発揮できるか”を語れたかどうかにあります。
転職は量ではなく、戦略と精度で結果が変わります。
評価される人の共通点|スキルではなく「使い道」を語る
転職活動でよく言われるのが、「自分は何ができるか」をアピールすることです。
しかし、企業が見ているのはそこではありません。企業が知りたいのは、「そのスキルが自社でどう活かされるのか」です。
例えば、企業が掲げる事業戦略に対して、「自分の経験が、どの分野で、どう貢献できるか」を具体的に語る必要があります。
スキル単体には価値はありません。(ない訳ではないですが、)他人との差別化をとることができません。“どこで、どう使うか”を語れて初めて価値になると思います。
業界をずらした理由|成長市場を選ぶという考え方
2回目の転職では、なぜその業界なのかも明確にしました。
単に「興味がある」ではなく、市場規模や成長性、社会的な流れ(DXやカーボンニュートラルなど)を踏まえ、将来性のある領域であることを論理的に説明しました。
その上で、自分のスキルでどのように価値を生み出せるか、どのように事業に貢献できるかを一貫したストーリーとして伝えました。
転職では、「なぜやりたいか」ではなく、「なぜその市場で勝てるのか」が問われていると、私は考えます。(基本的に求人を出していると言うことは、成長分野だけど人手が足りず、即戦力になる人が欲しいからと考えられます)
なぜこの会社なのか|価値観の一致が差別化になる
志望動機を考える上で重要なのは、「自分が何を大事にしているか」です。
例えば、「新しいことに挑戦し続けたい」という価値観がある場合、企業の行動指針や理念に「挑戦」「変革」といった要素が含まれているかを確認します。また、企業の歴史や事業の成長過程から、実際に挑戦を重ねてきたかを読み取ることも重要です。
このように、自分の価値観と企業文化が一致していることを示すことで、入社しても社風や環境に馴染める人材だとアピールすることができます。(入社後やっぱり違ったなんてことになると、また労力をかけて転職しなくてはなりません)
一方で、「待遇が良い」「面白そう」といった理由は、表面的な内容であり、入社後のイメージが持てていない点には注意が必要です。(就活の時にやりがちな失敗)
収入を上げるための本質|市場×ポジションで決まる
ここまでの内容をまとめると、収入は以下の要素で決まります。
- どの市場にいるか(成長性)
- どのポジションで価値を出すか(適合性)
つまり、年収はスキルだけで決まるのではなく、「市場」と「ポジション」の掛け合わせで決まります。
成長市場で、自分の価値を最大限発揮できるポジションを選ぶことが、収入を大きく伸ばすための鍵です。(収益が見込めなければ、社員に還元するお金もないですから)
今日からできるアクション
収入を上げたいと考えている方は、まず以下の3つから始めてください。
- 自分の経験を書き出す(何ができるか)
- 求人を眺めてみる(どんな市場があるのか)
- 年収相場を知る(今よりいくら変化するのか)
経験を書き出す
これまで担当した業務や成果を整理してみましょう。特別な実績でなくても構いません。
求人を眺めてみる
実際に求人サイトを見て、自分の経験がどのような企業で評価されるのか確認してみましょう。
年収相場を知る
同じような経験を持つ人が、転職市場でどのくらいの年収を提示されているのか調べてみましょう。
私は2回目の転職で、まず市場を知ることから始めました。今の会社の評価だけでなく、転職市場での評価を知ることで、自分が目指すべき方向が見えてきました。
私は実際に転職サービスを利用して、求人や年収相場を確認しました。
私が実際に利用した転職サービス
私は2回とも転職エージェントを利用しました。1回目の時はリクルートエージェント、2回目の時はdodaを利用しました。どちらも費用はかかりません。
正直なところ、サービスごとの差は大きくありません。それよりも重要なのは、転職市場の情報を集め、自分の市場価値を客観的に把握することだと思います。自分一人では市場価値や適正年収を把握しづらいからです。
実際にエージェントと話すことで、自分の経験がどのような企業で評価されるのかを知ることができました。何か困った時に相談できるのが、転職サービスを利用するメリットだと思います。
まずは転職するかどうかを決める前に、市場価値や年収相場を知る目的で相談してみるのも良いと思います。
- 職務経歴書の作成
- 転職エージェントとの面談
- 求人への応募
- 面接
- 条件確認・内定
転職エージェントを利用したからといって、特別なことをする必要はありません。
実際には職務経歴書を作成し、求人へ応募して面接を受けるという流れです。私の場合は、エージェントから客観的なアドバイスを受けられたことが、転職活動を進めるうえで大きな助けになりました。
考え方を参考にした書籍
転職を考える中で参考にしたのが、
『転職と副業のかけ算 生涯年収を最大化する生き方』です。
この書籍では、「会社に依存せず市場価値で収入を上げる」という考え方が一貫して語られています。
実際に私自身も、2回目の転職では“自分の市場価値をどう発揮するか”を軸に動いたことで、年収を大きく伸ばすことができました。
まとめ
転職は「回数」ではなく「精度」で結果が変わります。
- スキルを並べるのではなく、使い道を語る
- やりたいことではなく、価値を出せる場所を選ぶ
- 市場を見て、自分のポジションを決める
これらを意識することで、収入は大きく変えることができます。
収入は資産形成のエンジンです。環境を変えるという選択肢を、ぜひ一度検討してみてください。



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